由利本荘市、にかほ市では今年度中1〜高1女性にHPVワクチン個別通知を行いました。 HPVワクチンは日本以外の国では積極的に接種されています。接種推進国であるオーストラリアでは2028年には子宮頸がんは国内から撲滅可能と宣言しています。今年に入り日本でもHPVワクチン個別通知再開が進み、接種率は増加してきましたがまだまだ不十分です。高2以上の未接種者への対策は全くされていません。 HPVワクチン定期接種対象は小6〜高1女子で、HPV感染前(性交渉前)のHPVワクチン接種が必要です。 HPVは150種類以上あり、現在定期接種で使用されている2価、4価HPVワクチンで約60%の子宮頸がんが予防できます。 ですが海外ではより有効で90%以上の子宮頸がんを予防できる9価HPVワクチンが接種されています。 国内でも9価HPVワクチンは接種可能ですが、残念ながら定期接種には採用されていません。ただし近々定期接種採用が予想されるため、当院としては中1、中2の方には9価HPVワクチン定期接種採用後の接種をお勧めしています。 中1、中2ですが早めの接種を希望される方、中3、高1の方には現在の2価、4価HPVワクチン接種が可能です。 高2以上の未接種女性には任意接種になりますが2価、4価HPVワクチン接種(1.5万×3回)、9価HPVワクチン(2.6万円×3回)接種が可能です。 ご検討ください。
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