原因は?
ウィルス感染症。ほとんどはHHV(ヒトヘルペスウィルス)6型ですが、HHV7型、エンテロウィルスのこともあります。潜伏期間は10日程度。生後6ヶ月頃のお母さんからの抗体がなくなる時期に発症しやすく、2歳までにほぼ全員がかかります。感染しても発疹を発症するのは20%程度。HHV6型感染後にHHV7型に感染し、突発性発疹を2回発症することもあります。生まれて初めてでる高熱の鑑別疾患の一つです。
症状は?
高熱(40℃をこえることもあり)の割にぐったりしていないのが特徴です。3日程度の高熱の後、解熱と共に体を中心に顔、四肢などに赤い発疹がでます。解熱後の発疹はかゆみはなく3日程度で消えます。熱のない発疹だけの非定形感染もあります。
診断は?
解熱後に発疹がでて初めて診断可能です。 急性期のどの赤み(永山斑)は突発性発疹に特徴的ですが、急性期に診断するのは困難です。
合併症は?
発熱時に熱性痙攣をおこすことや、稀に脳症、脳炎の報告もあります。
治療は?
ウィルス感染症なので治療法はなく、対症療法のみです。
登園は?
解熱し状態がよければ発疹があっても通園可能です。
ポイントは?
生後6ヶ月ぐらいで高熱のわりに元気な赤ちゃんは突発性発疹かもしれません。3日ほどで解熱し写真のような発疹がでるなら突発性発疹と診断されます。もし経過中ぐったりするなら受診しましょう。